5月2日(火)

●いざ、冷泉へ!
 朝8時頃に起きて9時前に宿をCheck outする。荷物を預けてもらえるか確認したら12 時までOKとの事。まぁ、これだけ時間があれば十分だろう。身軽になった所で、早速冷泉 「天下第一奇泉」へ行く。
 既に営業中であるが見事に誰も居ない。入場料70元払い早速入場する。水着に着替えて 荷物、貴重品をcoin lockerに預けて冷泉に入る。警戒してまずは足だけ入ると、冷っ! この時期、22℃の冷泉はさすがに冷たい。しかし、暫く使っていると不思議と冷たさが無 くなっていく。と言う訳で全身浴にすると、さすがに寒!じっとしていると、寒さは薄ら ぐが暖かくはならない。どうやらコツがいるのか?
 ちなみに、この冷泉。地面に石が敷き詰められていて歩くとツボが刺激されて非常に痛 い!冷泉内を歩く事によって、日頃の不健康の度合いが判定できます(笑)

天下第一奇泉 露天風呂

●天気に見捨てられ
 冷泉に浸かっていると、ボコボコと下から泡が出てくる。そう、ここは強烈な炭酸泉。 水面を見ていると、あちこちで泡が出ているのが判る。冷泉に浸かっていると上からもぽ つりぽつりと雨が降ってくる。なんという事だ。
 冷泉を楽しんだ後は名物のラムネを飲む。炭酸が名物なので、そのまま瓶に詰めて味付 けすればラムネに早変わり。旨いが、朝食を食べていない。空きっ腹にはちと辛い。これ を飲んだら食事することにしよう。

●遅い朝食?早い昼食?
 ラムネを飲んだ後は雨宿りを兼ねて遅い朝食とする。適当に店に入り海鮮焼きそばを注 文。他に名物という「冷泉豆腐」も注文する。外だけカリっと揚げた豆腐が出てくる。味 はまぁまぁ。ちなみに、ここの店主は英語が堪能である。従ってI君も会話可能だ。と言 っても、彼は店主と会話をしていなかったが。
 食後、外に出ると相変わらずの雨。雨宿りにならなかった。

冷泉豆腐

●冷泉の公共浴場へ
 今度は屋内の公共浴場へ行ってみる事にする。公共浴場は屋内にある。雨の日は野天風 呂より屋内の方が良い。
 入口に管理人がいるので清掃代50元を払い、公共浴場の中に入る。
 冷泉は地下にあり、中には2台の大がかりな換気扇が付いている。それもその筈、ここ の冷泉は強烈な炭酸泉で常に下から炭酸が出ている状態。放置しておけば地下に二酸化炭 素が溜まってしまう危険な状態になる。二酸化炭素は空気より重いため地下に溜まってし まうのである。その為、定期的に大きな2台の換気扇をぶん回して強制的に空気の入れ換 えを行っているらしい。実は昨日の夜ここにも来ている。管理人が居なかったため、中に 入ってみると既に先客が一人入っていたが、入浴は止めておいた。夜間も解放されている が、もし換気扇がきちんと機能していないと、長時間入浴するのは危険である。管理人が いる日中に入るのが望ましい。
 ここの公共浴場は男女別に分かれていて水着無しで入る。つまり日式浴場である。早速 すっぽんぽんになって入浴。うーん冷たい!炭酸が先程の浴場より多い。長く浸かると寒 くは無くなるが、ぽかぽかという感じではない。やはり夏に入るのが一番である。ここも 先程の浴場と同様にして下に石が敷き詰められている。なので歩くといい感じで足のツボ が刺激される。
 入浴後、近くのコンビニで傘を購入してから宿に戻る。気が付いたら、もう12時前、荷 物の預かり期限である。宿に戻り、おばちゃんに水着を返却してお礼を言う。今度は夏に 蘇澳を再訪しようと思う。荷物を受け取り宿を後にする。

蘇澳冷泉公共浴場 地下浴場(日式浴場)

●次に行く場所は?
 まずは次に行く場所を含め、今日のルートを決めることにする。移動する為にも、まず は蘇澳車站に向かう事になる。相変わらずの雨なので景観が良い処は却下となる。自然と 町中の散策になりそうだ。待合室のベンチに腰を下ろしGuide bookを開き今日のルートを 決める。I君との相談の結果、本日の最終目的地は基隆、そして次に行く場所は宜蘭にし た。乗車する列車を決めるべく時刻表を見ると次に出る列車は「電車號」である。この旅 では既にお馴染みの列車になってしまった。ロングシートの通勤電車ばかり乗ってると日 本の東北地方を旅行しているようだ(笑)
 行程が決まった所で自動券売機で宜蘭までの乗車券を購入。

蘇澳12:35→宜蘭13:05 電車號 2726車次 34元

蘇澳車站 駅前の風景
改札口と乗車予定の列車 何処かで見た事があるような...
通勤電車 これに似ているのは気のせい?(八戸駅)

●嵐の中の観光
 始発駅の上、殆ど乗客が居ないで余裕で座る。宜蘭まで丁度30分の旅である。程なく列 車は静かに発車。途中駅で徐々に人が乗ってくる。外は雨と言うより豪雨になってきてい る。そんな天気の中、列車は走っていく。
 宜蘭車站で下車して、まずは次に乗車する列車の切符の確保から。例のように乗車券の 手配はI君におまかせ。今回は乗車する列車もお任せ。無事に乗車券の確保が出来たとこ ろで次は荷物を預ける事にする。リュック一つで旅をしているが観光はできるだけ身軽に したいもの。特にI君はPCを持って来ている事もあり、かなり重い。と言う訳で宜蘭車 站構内にある「行李房」(手荷物一時預かり所)で荷物を預ける事にする。中に入って
「こんにちは」
「荷物を預けたいんだけど」
「何処まで?」←宅配もやっているらしいので、そのように言われる
「ここに、午後4時まで」
と話すと、荷物置き場に案内してくれて、荷物の置き場所を指示され荷物を置く。荷物を 置くと札を付けられ預り証を渡され、こちらも料金を支払う。これで手続き完了。慣れて しまえば簡単である。
 荷物も軽くなった所で出かけようとするが、外は凄い雨。まさに豪雨という名がふさわ しい状態である。まぁ、それでも折角訪れたのだから観光を行う。

豪雨の中の宜蘭車站

●作り酒屋見学
 で、何処に行くかというと酒蔵を見学する。蘇澳車站にてGuide Bookを見ていたら宜蘭 には酒蔵があり、さらに見学が可能という事が判明。発見した瞬間に「こりゃ行くしか! 」という事になり、あっさり決定。
豪雨の中さっそく酒蔵に向かって出発。道も複雑ではないので迷う心配もなさそうだ。15 分程で酒蔵に到着。
 酒蔵と言っても完全に工場になっており、入口の直ぐそばに見学施設が建っている。早 速中に入り見学開始。酒の分類表や分子構造図があったり資料も本格的だ。
 一通り見学してから資料館1階にあるshopを覗く。丁度団体客が来ていてShop内は大混 雑である。ここの工場は主にビールを生産しているが果実酒等も作っている。さらに清酒 なんかも作っている。日本だったら清酒を購入して列車内で飲む所だが、ここは海外。清 酒を飲んで完全に酔うと危険である。お土産用で購入したいのだが酒は瓶に入っているも のしかない。瓶は嵩張る上に取扱いに気を使うので断念。

工場入り口 工場内の見学施設

●生ビール
 見学を終え、資料館を出ると雨が止んでいる。晴れ間も見え始めている。作り酒屋で酒 を飲んでも購入してもないので、工場近くのお店で飲む事にする。普通の食堂だが、生ビ ールがあると書かれている店に入る。
 早速生ビールとつまみを注文。すると並々とビールが注がれたジョッキが来た。泡は殆 ど無くジョッキぎりぎりまでビールが注がれているのである。なんか得した気分で乾杯! そういえば台湾の店でジョッキのビールを飲むのは初めてかもしれない。今までの台湾旅 行ではビールを注文すると必ず瓶ビールが来たのである。
 飲み応えがあり1杯でお腹一杯。これで日本円で200円以下なのだから安いものである。 飲んだ後は史跡を2箇所ほど回ってから宜蘭車站に戻る。宜蘭車站に着く頃には青空が広 がり心地よい天気になっていた。宜蘭車站到着後、荷物の受け取ってから本日の目的地で ある基隆へ向かう為、待合室で列車を待つ。

生ビール 宜蘭市街にある寺廟
石敢當(魔よけ) 駅に戻る頃には青空が!

●長距離呂光號
 列車発車時刻前になると改札口を通りPlatformにてに列車を待つ。次に乗車する列車は 8号車にassignされていたので後ろの方で待つ。列車が入線すると一番後ろの車両だけ何 故か色が異なる。何かと思ったら荷物車であった。列車の停車後に荷物の授受を行ってお り現役で使用されている。日本では見る事ができない光景である。

宜蘭16:15→八堵17:46 呂光號 29車次 128元

この列車、時刻表を見てみると台東始発の高雄行きになっている。簡単に説明すると台湾 を殆ど一周する台湾でも一番の長距離列車である。台東を10:46に出ると終点の高雄に到 着するのは翌日の0:34と実に14時間弱走り続ける。ちなみに台東〜高雄間を最短距離で乗 ると3時間掛もからない距離である。この列車に乗って台東から高雄に向かうという行為 を東京の身近な例で言うと池袋から新宿までの移動に丸の内線を使うようなものである。 間違いなく通しで乗る人はいないと思う(笑)
 基隆方面への列車が発着する八堵車站で下車。八堵車站から基隆車站行きの列車に乗換 える。

呂光號には現役の荷物車が連結

八堵17:56→基隆18:03 電車號 2226車次 15元

八堵からはこの旅では既にお馴染みになった通勤電車に乗車。列車はゆっくりと走り、今 日の目的地である基隆に到着する。

基隆到着 基隆車站

●大きな港町
 基隆は日本統治時代から港町として発展してきた街である。駅周辺に重厚な建物が建ち 並ぶ風景は九州の門司港になんとなく似ている。まずは今日の宿を探す。Guide bookを見 て手頃な宿をChoice.今日は中級の宿に泊まることに決定。宿の候補が決まれば後は宿に 向かうだけ。宿は特に迷うことも無く到着して早速宿泊の交渉を開始。
「部屋はありますか?」
「ありますよ」
「1泊幾らですか?」
ここで部屋のRankをChoiceするべく部屋の写真を提示されるので、雙床(Twin room)を Choiceして聞いてみる。
「2,600元です」
と、ここで
「安くなりませんか?」
と値段交渉開始。すると、
いきなり1,900元弱まで値下げした価格で提示。割引率にして突然3割引!!
Frontの人も値下げする事を前提と考えているのか、即答であった。
予算を2,000元と設定したので、この値段でOKしてCheck in手続きを行う。今日は中級 Hotelだし部屋の写真も見ているので部屋の確認は特に行わない。
 朝食用の食券と部屋のKey受け取り部屋に向かう。部屋に入ると部屋も申し分ない広さ! しかもInternet回線使い放題!!非常に快適である。もちろん、予め雙床である事をきっ ちりと確認しているので、ちゃんとBedは2つある。
 今回はI君がMobile PCを持ってきているので、早速Internetに接続しようとすると、 あ!LAN Cableが無い...(笑)

●夜市へ
 部屋で暫く休憩した後に早速出かける。まずは宿近くにある電器店でLAN Cableの購入 を行う(笑)
LAN Cableの確保を無事に終えた後は夜市に向かう事にする。今回向かった夜市は「基隆 廟口夜市」かなり賑やかである。
Main Streetは寺廟沿いにあり、夜市の名前はここから来ているらしい。
基隆廟口夜市を一通り回った後で、まずは屋台の店にて明日着る服を現地調達。もちろん 値切っての購入。店の人と値切り交渉しながら購入するのは屋台での買い物の醍醐味であ る。服の確保ができたら次は夕食。寺廟沿いのMain Street沿いの店に腰を下ろす。今日 は魯肉飯とSoupを注文。なかなかいい感じである。
 この「基隆廟口夜市」も酒を飲みながら食べられる店が少ないので、後は宿に戻る途中 で摘みと酒を購入してから部屋で楽しむ事にする。

基隆廟口夜市入口 基隆廟口夜市
活気ある食堂 魯肉飯とSoup

●名物!「テンプラ」と言う名の薩摩揚げ
 基隆廟口夜市では「天婦羅(テンプラ)」が名物になっている。正月に台北の「華西街 觀光夜市」で甜不辣(Tianbula/テンプラ)という名前のおでんを食べたが、ここの天婦羅 (Tianfuluo)は薩摩揚げである。今回は外帶(お持ち帰り)にして宿で食べる事にする。 さらにI君のRequestで鍋貼兒(焼餃子)も購入。
 じゃ、私も何か買おうかな!という事になるが、今日の私の「食」の好奇心は旺盛であ る。ここで、ついに臭臭豆腐に手を出す日が来る事になる。I君は初めての台湾でいきな り臭臭豆腐を手を出すことになる。
 I君は既にお腹一杯で食べられないという事なので、臭臭豆腐を持ち帰りで購入。これ も先程購入した食料と一緒に宿で食べようとするが部屋中に臭臭豆腐の臭いが充満するの が容易に想定できる為、I君に部屋で食べることを拒絶される。仕方ないので、宿に戻る 途中にあった川沿いの歩道にあるベンチに腰掛けて食べることにする。
 臭臭豆腐は臭いが漏れないようにするためか、タッパで厳重に入れられている。この蓋 を開けると臭いが。。。ん?それ程でもない。ここの臭臭豆腐はそれ程臭くは無かったの である。(と言っても、匂いを嗅げば確かに臭い)
 臭臭豆腐を楽しんだ後はコンビニでビールを調達してから宿に戻り、夜市で買った戦利 品を並べて乾杯!!「天婦羅」という名前のさつま揚げと焼き餃子。どちらも旨い!
 宴会しつつ、先程購入したLAN CableをI君のMobile PCに繋ぎInternetに接続して情報 収集する。酒を飲み終わる頃には夜も遅くなってきたので寝る事とする。

持ち帰りで購入した臭臭豆腐 焼餃子(上)と天婦羅(下)


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