2009年12月29日(火)
●朝食
 今回宿泊したホテルは食事なし。
という訳で、起きて落ち着いた所で朝食へ行こう。全州(Jeonju/チョンジュ)の代表的な料理は2つ、1つは昨日の夕食で食べた「ピビムパブ(ビビンバ)」、もう一つは「クッパプ」である。

クッパプはモヤシが沢山入ったクッパ。
さっぱりした味で朝食にぴったり!

朝食はO氏が行きたい店があるとの事なので、そこへ向かう。
ホテルからすぐ近く。5分も掛からない。
O氏曰く、青い看板が目印とのこと。

そして、青い看板のお店発見!早速中に入りましょう。

朝食を食べに行きましょう クッパプ専門店「サミルグァン」

店内は座席と座敷(オンドル)があるので、座敷をチョイス。
靴を脱いで座って落ち着きましょう。

早速、クッパプを注文。
注文が済むとすぐに、おかずが並べられる。

そして、ぐつぐつ煮えたクッパプが到着。
かき混ぜて頂きます!
旨い!!

会計を済ませてお店を出ると、O氏から衝撃の一言が告げられる。

行きたかったお店、隣だった

なんという事でしょう(笑)

O氏が見ていたガイドブックを見ると確かにお店が違う。
実際に隣の店を見ると、あ!本当に隣にある。お店の看板も青色。
私的には美味しいお店だったので良しとしましょう。

おかずが並べられる あつあつの「クッパプ」
いただきまーす! ごちそうさまでした!

●全州観光
 一旦ホテルに戻って身支度を済ませてからチェックアウト。
早速、全州の観光へ行きましょう。

ホテルをチェックアウト

 全州の観光スポットはホテルがある街の中心部に集中しているので歩いて回る事ができる。
まずは昨日の夜に訪れた教会「殿洞聖堂」を目指す。

教会へ向かう途中に、客舎(ケッサ)という場所を通る。

王朝時代の客人を向かい入れる場所、一言で表すと迎賓館と言ったところか。
建物の中には入れないが、吹き抜けのところがあるので、一部見る事ができる。
入場無料で見学できるので入ってみましょう。

客舎(ケッサ) 中の様子

建物を一回りして出発!
殿洞聖堂を目指しましょう。

10分位歩くと到着。

殿洞聖堂を目指す

殿洞聖堂

少々休憩の後、行動再開!
次は慶基殿へ向かう。殿洞聖堂と狭い道路を挟んで反対側にある。
殿洞聖堂から徒歩15秒くらい。

入口に全州の保存地区「全州韓屋村」の地図があるので位置関係を確認。
慶基殿も全州韓屋村の一部である。

全州韓屋村 案内図

では、早速中に入りましょう。入場料は不要。
フリーパスで入れます。

建物保存地区だけあって、建物や壁などは趣があります。
敷地は結構広く、その中に建物が点々としています。
文書を保存する為の建物「全州史庫」、朝鮮王朝の始祖の肖像を奉安する為の建物「慶基殿」を見学。

慶基殿 入口 趣のある壁
全州史庫 慶基殿

続いて慶基殿の付属建物を見学。
慶基殿に隣接した場所にあります。付属建物はどれも建物が新しいのが特徴(笑)
建物の配置がなんとなく不自然な感じがしますが、多分気のせいでしょう。

敷地内は真新しい歴史的建物が並び、中にはただ今建設中!?
と思わせる工事中の建物までありました。

付属建物 入口 建設中!?

●全州韓屋村を一望!
 続いて全州韓屋村を一望できる展望台「悟木台(オモッテ)」へ向かう。
もちろん悟木台も全州韓屋村の一角にあり、すぐ近くにある。

すぐ近くと言っても入口が近いだけ。
展望台なので、階段を上らなければなりません。

悟木台への階段

階段を少し上ると街並みが良い感じで撮れます。
歴史的な建物が並んでいるのが判ります。

少し階段を上ったところから撮影

少し上っただけでは街並みを一望できないので、さらに上りましょう。
途中、通路上に「Photo Spot」と書かれた撮影ポイントが何箇所かあります。

ここで撮ると街並みを一望できます!
全州韓屋村全体を見ると結構広いですね。

Photo Spot 全州韓屋村を一望!

全州韓屋村 場所を変えてもう一枚


階段を上りきると悟木台に到着。
悟木台が一番高い場所ですが、ここからだと木が邪魔で一望できません(涙)
全州韓屋村全体は途中のPhoto Spotで済ませておきましょう。
高台の上に位置する事もあり、風が強く とても寒いです。

悟木台は中に入る事が出来ます。
土足禁止なので、入口で靴を脱いでから中に入ります。
風が強い中、壁が無い建物に入っても全然温まりません(涙)
おまけに床が木なので、床から足に直接冷たさが伝わって熱が奪われていきます。

これは寒い!
早々に引き上げる。

悟木台(オモッテ) 悟木台 内部

●全州韓屋村を散策
階段を下り、再び全州韓屋村内へ。
慶基殿以外の建物保存地区を歩きます。保存地区は博物館以外に民家やお店もあり、住民の日常風景に触れる事ができます。

趣のある壁が続きます。
また、保存地区内は電柱、電線が殆ど無い上、さらに高層建造物も無いので空が広く感じられます。

保存地区(その1) 保存地区(その2)

●全州驛へ向かう
街並みを散策しつつ、さらに伝統酒博物館などを見学して落ち着いたところで、そろそろ昼時。
今日の目的地、大邱(daegu/テグ)へ向かうべく全州驛へ行きましょう。

最初、バスで行こうと思ったが、ぱっと見、系統が判らなかったのと時間が無いので断念。素直にタクシーで行く事にしましょう。観光地と言う事もあり、サクッとタクシーも捕まり、駅へ向かう。
タクシーで所要時間約15分、運賃6100Won也。

昨日のタクシーは裏道を駆使したのに対し、今日のタクシーは大通り沿いを真っ直ぐ進む。
行きの5,200Wonより900Won高いのはその為だろう。
念の為、帰国後、GPS軌跡を確認すると、逆L字型のルートになっており、遠回りでもない様子。

今回の両替レートで日本円にすると、2人で72.9円、1人当たり36.45円。
ま、誤差の範囲でしょう。

そしてタクシーは全州驛に到着。
昨日は夜だったので判らなかったが駅前がとにかく広い!
駅舎も堂々とした佇まいを見せており、韓国を感じさせる建物。中々良い感じ。

全州驛 駅前広場が広い! 堂々とした佇まいの全州驛 駅舎



駅到着後、まずは時刻表を確認して乗車券を発券してもらいましょう。
大邱へは釜山から来た道を戻るルート。
全州驛から全羅線と湖南線を乗り継いで西大田驛まで行き、そこから大田驛まで市内移動した後、KTXで東大邱驛まで行けば良い。

昨日、列車に乗り遅れた反省を活かし、一気に乗車券を発券せず、まずは西大田まで発券して貰いましょう。 次の西大田方面はセマウル号の龍山(Yongsan/ヨンサン)行。
ソウル特別市の中央部に位置する駅である。

この列車は西大田まで行くので乗り換え不要。
また、セマウル号は座席が広く、普通車でも日本だと特急のグリーン車レベルの快適な座席が魅力!

快適な「列車の旅」を思う存分楽しめるセマウル号だが、KTX開業以来、数を減らしている。
速達効果のあるKTXも重要だが、「列車の旅」そのものを楽しめるセマウル号のような列車も残して欲しいものである。

窓口でKR-Passを差し出してセマウル号の発券を依頼。
空席もあり、無事に発券される。

(参考)快適なセマウル号の座席

●軽く昼食
 乗車券を入手したところで軽く昼食を取りましょう。
駅構内の待合室にキオスクと軽食屋があるので、軽食屋で頂く事にしましょう。

指差し会話帳でハングル文字を解析した後、チーズ食パンを注文。2300Won也。
その場で焼いてくれました。あつあつで美味しい。

軽食屋で昼食 チーズ食パン

●プラットホームでセマウルを待つ
 食事が終わったところでホームへ向かう。風もあり、寒い!
全州驛のホームは1面2線だが、隣にホームの増設工事が行われている。
本数が少なめの全羅線だが、ホーム増設による輸送力増強に期待したい。

ホームに出ました 増設工事中(右側のホーム)

暫く待つと麗水方面から龍山行のセマウル号が入線!
あれ、ムグンファ号と同じ機関車。

セマウル号と言えば流線型のディーゼル機関車を連想していたが、機関車はムグンファ号と同じもの。 こんな編成のセマウル号もあるんだなぁ!と関心しながら列車に乗り込む。

大邱を目指し 出発!

ムグンファ号と同じ機関車に牽引されるセマウル号 1124列車

2009年12月29日 後半に続く。


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