8月17日(木)
ドイツ5日目のルート

●今日は南へ
 朝起きて支度した後に朝食。
 今宿泊しているHotelはGuidebookには家族経営と書かれているが朝食はしっかりしてい る。パンとハムが美味しい。
食後、一旦部屋に戻ってから天気予報を見る。昨日、危惧した通りKöln方面は雨模様であ る。明日以降は天候が回復するとの予報だったため、今日は昨日の予定通り南方面へ向か う。都市観光を予定している為、最悪雨が降っても大丈夫である。

Mannheim Hbfの発車掲示板 Platformへの入口。改札口は無い

●ドイツの温泉
 今日の最大の目的はドイツの温泉に入る事である。今日は温泉入浴が目的なので、雨が 降っていても問題ないのである。と言う訳でドイツの温泉の街であるBaden-Badenへ行く。 水着を持ってHotelを出発しMannheim Hbfへ向かう。

Mannheim 9:23 → Baden-Baden 10:04 EC 9 for Chur

 乗車する列車は今回の旅初めてのEC(Euro City)、Switzerlandまで行く国際列車である。 MannheimからBaden-Badenまでは40分程度。あっと言う間である。
 Baden-Baden Bahnhofから温泉街へはBusで向かう。バス停前にある券売機で運賃表を確 認のうえ乗車券を購入する。運賃は€2である。乗車券購入後、温泉街へ向かう連接 Busに乗車。乗る際に乗車券を打刻。これを忘れてはいけません。
10分程Busに乗車してLeopoldsplatz(レオポルド広場)で下車。歴史を感じさせる建物が 建ち並ぶ欧州らしい雰囲気である。

Switzerlandへ入る国際特急 国際特急は客車列車
Baden-Baden到着 Leopoldsplatz
Baden-Badenの街並み Restaurantの屋外席

●いざ、温泉へ!!
 Baden-Badenには複数の温泉入浴施設があるのだが、今回はCaracalla Therme(カラカ ラ浴場)に行く。Leopoldsplatzから徒歩で5分程で到着。
 まずは入口で入浴券を購入する。有効時間により料金が異なるSystemになっており、我 々は2時間有効で€12の入浴券を購入。ちなみに入浴券は磁気Cardになっており、入 場する祭に改札口に入浴券を入れ、出場する祭に入浴券が回収される仕組みになっている。
 N君は水着を売店で購入。本人に曰く忘れたとの事であるが、私に言わせると余計な荷 物を持ってくる前に必要な物を持って来るべきだろう。まぁ事前に現地調達を決め込んで 持ってこなかったなら全然OKなのだが。

 N君の水着購入完了後、さっそく温泉へ!手順は以下のように進む。
 1.入浴券を自動改札に通して入場
 2.更衣室があるので、そこで水着に着替える
 3.着替え後、ロッカーへ向かう
  (更衣室のドアは2つあり、ロッカールームへは入った所と逆側の扉から出る)
 4.ロッカーを開け、荷物と着替えの服を入れる
 5.ロッカー内の差込口に入浴券を入れる
 6.扉を閉じてロッカーに付いている鍵を抜く
  (尚、ロッカーの鍵は入浴券を差さないと抜けない仕組みになっている)
 7.温泉へGO!

 着替え、荷物の管理ともに良く配慮されている。
浴場内はN君と別行動を取り、それぞれのStyleで温泉を楽しむ。浴場に入ると大きな部屋 に高い屋根。そして大きな風呂。湯船に入ると若干温めのお湯がとても気持ちよい。
 ちなみにBaden-Badenの湯は無色透明。同じ泉質(モール泉)と言われる北海道の十勝川 温泉とは色が異なる。
 湯船を楽しんだ後は、それ以外の施設を楽しむ。Caracalla Thermeは浴槽の他にサウナが あり、このサウナの室内は幻想的な雰囲気になっていて心身共にRefreshできる。
サウナも内装を工夫するだけで自然と長居できてしまうんだなぁと関心。
このCaracalla Thermeの雰囲気を撮影したい気分に駆られたが、残念ながら浴室内撮影禁止 である。
 2時間の期限ぎりぎりまで温泉を楽しみ、大満足で温泉を後にする。

Caracalla Therme Caracalla Therme入口

●温泉の後は?
 温泉に入った後、何をするか。ここはドイツ、やっぱりビールを飲むに限る!! 晴れている事もあり、屋外に座席があるRestaurantに入りビールを飲むことにする。 温泉後に本場ドイツビールを楽しめるなんて、とても幸せである。

さらに丁度、昼時なので、ビールと共に昼食も採ることに。食事中、隣のテーブルの人が話しかけてく る。
「ドイツはどう?」
みたいな会話から始まり、交通機関の乗り方の話に移る。すると
ドイツの交通機関の利用のしやすさの質問をされる。
DBはRailpassを使っている事もあり、使いやすいが、初めて訪れる都市でTram等の都市 交通を使う時は戸惑う事があると答えると、

「これはドイツ人も同じですよ」

 と答えが返ってくる。私自身、ドイツの都市交通は案内が少ないと感じる事が多かった。 さらに地元の人も感じているという事は、初めて訪れる都市の交通機関を使うのは戸惑う 人が多いのかもしれない。しかし、親切に教えてくれる人も多く、問題になる事は少ない。
 隣の人と話していると、いつの間にかビールが無くなる。まだ食事が終わって ないのに(笑)
再度ビールを注文!ビールがとっても進む!

風呂上りはビール!!

今日の昼食

●移動再開
 食後、時間を見てみると、まだまだHeidelbergに戻るのには早い時間である。まだまだ Baden-Badenの見所を巡りたいが、別の都市にも行ってみたいという好奇心には適わない。 天気も良い事もあり、駅に戻ってDBに乗り、さらに南を目指す事にする。
 行きと同様にバス停付近の自動券売機で乗車券を購入してバスに乗車。ドイツでは前述 の通り、信用乗車方式になっており、で各自乗車券を購入してバス等に乗る。そして抜き 打ちで検札がある。途中のバス停を出発した直後、その検札が始まる。
 ジーンズ姿でどうみても検札する人には見えないが、バスが発車した直後、我々乗客に 身分証明書を見せて、乗車券を確認する。今回は全員有効な乗車券を所持しており違反者 は無し。心なしか残念そうな顔に見えたのは、たぶん気のせいだろう。
 ちなみに違反者は€40の罰金が課せられる。僅か€2を払わない事だけで20倍の ペナルティーである。割に合わないので乗車券はきちんと購入しましょう。

Baden-Baden Bahnhof 連接Bus

●ちょっと越境
 Baden-BadenはFrance国境に近くFrance語の案内も目立っていた。Franceに近いのなら、 いっその事Franceへ行って見るか!という事になり、France方面の列車を確認する。時刻 表を見るとFrance国境の駅まで25分で行ける事が判明。こんなに近ければ行かない手はな い。

Baden-Baden 14:24 → Kehl 14:49 EC 264 for Strasbourg

 乗車する列車はECで国境線のRhine川を渡りFrance側のStrasbourg(ストラスブール) まで行く国際列車であるが、我々が持っている乗車券はドイツ国内用のRailpassの為、国 境を越える事ができない。その為、国境を越える為には一旦ドイツ側の駅で下車し、乗車 券を新たに購入した後に国境を越える必要がある。
 それにしても、この列車、うっかり寝過ごすと国境を超えてしまう訳である。日本じゃ ありえない。

Strasbourg行きのEC 車内は自転車の持込が可能
車内の様子 一番後。運転席が付いている

 ドイツ側の国境駅であるKehl bahnhof到着後、一旦下車してStrasbourgまでの乗車券を 購入する。次のStrasbourg方面の列車は9分後に発車する。乗換え時間はあまり無い。

Kehl 14:58 → Strasbourg 15:10 RE 23912 for Strasbourg

 乗車券を購入して再びPlatformに戻り次の列車を待つ。来た列車は単行のDieselcarで ある。なんと、これで国境を越えるのか!
 Local線の雰囲気漂う列車に乗車して発車。単行であるが、立っている人も居て車内は 混雑している。出発後、すぐにRhine川を渡り、あっさりFranceに入国する。

Strasbourg行きの普通列車 Strasbourg駅舎

●France入国
 Strasbourg到着後、まずは帰りの足の確保である。英語表示機能がある自動券売機を探 し、ドイツへ戻る列車の乗車券を購入。全席自由席の普通列車の乗車券を購入したのだが、 何故か乗車券には列車の発車時刻が表示されていた。
 帰りの足の確保が済んだ後はStrasbourgの街を歩く事にする。Strasbourg駅の地下には Tramの駅がある。どうみても工事真っ只中の階段を下りるとTramのPlatformがある。僅か 3時間弱の乗車だが24時間有効の乗車券を購入。
 Tramに1回乗車券€1.3に対して24時間有効の乗車券は€3.5である。つまり 3回乗れば元が取れる訳である。

●Strasbourgの街並み
 Strasbourg駅から2つ目の電停である「Homme de fer」へ。ここはTramの2つの路線が 交わる場所で、Strasbourgの全系統のTramの乗り換えができる。車を排除した広場になっ ており多くの人々が歩き、活気溢れている場所である。
 我々はFranceのGuidebookを持っていない上、観光案内所で地図も入手していない為、 何処に何があるのかが判らない。従ってTramに乗りつつ適当に街を歩きながら歴史がある 建物を見る。建物はドイツのものに似ているが、ドイツとは若干異なる。僅か3時間弱の Strasbourg滞在ではあったが、街歩きを楽しむ。

Strasbourgにて(その1) Strasbourgにて(その2)

●Tramの美しさ
 Strasbourgは街並みの美しさも然ることながら街中を走るTramも美しい。ドイツのTram の様に乗降のしやすさ等、機能性に優れている上、さらに車両自体がとても美しいのであ る。この美しさが夢中でShutterを切らせる。
(注釈に★が付いている写真はクリックすると大きな画像が表示されます)

★Strasbourg Tram(その1) ★Strasbourg Tram(その2)
★Strasbourg Tram(その3) ★Strasbourg Tram(その4)

●Strasbourgを後にする
 Strasbourg観光をもっと続けたいが、ドイツに戻れなくなると困るので、余裕を持って Strasbourg駅に戻る。帰りの列車発車30分前にStrasbourg駅に到着。駅到着後、電光掲示 板で我々が乗車する列車発着番線を確認すると空欄になっていて判らない。どうやらダイ ヤ上、発車番線は決まっていないらしい。暫く時間が経ってから再度電光掲示板を確認す ると発着番線が表示されていたので、指定されたPlatformへ向かう。

Strasbourg 17:56 → Offenburg 18:25 RE 31941 for Offenburg

●Mannheimへ戻る
 帰りも同じ列車であるが今度は2両編成。ほぼ全ての座席が埋まる乗車率である。ドイ ツ国境を越えると、すぐに検札が始まり、間もなくKehl bahnhofに到着。帰りはKehl bah nhofで下車せずに、そのまま終点のOffenburg bahnhofまで行く。Offenburg bahnhofはD B本線上の駅でICEが停車する結構大きな駅である。
 Offenburg bahnhof到着後、同じPlatformの反対側に来るICEを待つ。5分程遅れて到着 し乗り込む。Baden-Badenに停まりつつMannheimを目指す。

Offenburg 18:26 → Mannheim Hbf 19:24 ICE 502 for Hannover

約1時間でMannheimに到着。Mannheimは夜が早いので駅構内で夕食をTakeoutして宿で食 べる。こんなに早い時間に宿に戻るなんて、なんて健康的なんだろう(笑) 日帰りでノリでFranceまで行ってしまった1日が終了する。

Strasbourg駅Platform Offenburg Bahnhofにて


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